『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第7章 荼毘という男《※荼毘》
「黒霧、つれてけ」
私たちを攫った時と同じ黒い霧が出てくると、私と爆豪くんの拘束を解き体がだんだんとその霧に包まれる
「おい!!!待ちやがれ!!!!」
爆豪くんは荼毘に向かって行くが、間に合わない
「またな、」
荼毘のその言葉を最後に私たちは暗闇の中へと引きずり込まれる
何秒かすると見慣れた景色が目の前に広がる
「ちゃん!!!爆豪くん!!!」
「大丈夫かよ!!怪我ねぇか!?」
そこにはクラスの何人かがおり心配そうな顔で駆けつけてくれる
爆豪くんは私を包み込むように抱きしめてくれており私の膝の上には通常だと履かれているはずのパンツ
ところどころ擦り傷や切り傷がある爆豪くん、乱れた服装の私
誰がどう見ても何かあったことは一目瞭然だと思う
相澤先生が気を利かせ大きい毛布を私たちに被せてくれる
「話は後で聞く、とりあえず2人とも保健室で手当をしてもらえ
は女の先生をすぐ呼ぶから安心しろ」
察しのいい先生は私達に何があったのか大体わかったのだろう
すぐに何名かの先生が駆けつけてくれ私たちは保健室へと運ばれる
その間毛布の下では爆豪くんが震える私の手をずっと握ってくれていた
保健室に着くと簡単な怪我の処置をしてもらった爆豪くんは相澤先生に連れて行かれた。きっと事件の詳細を聞かれるのだろう、そして大体の事件の予想から私の口から直接話させるのは酷だと思ったのか私が呼ばれることはなかった。
1時間ほど経過した頃2人が保健室に戻ってきた
爆豪くん泣いたのだろうか…少し目が赤く腫れている気がする
「、病院に行くから支度しろ」
そのまま私は相澤先生の運転する車へと乗り産婦人科へと向かった