『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第7章 荼毘という男《※荼毘》
「ただのセフレだ」
「ふーん、女子高生に手出すとかヒーローも終わってんな。まぁいい、場所は教えられない。時が来たら解放してやるよ
あ、そういえばこの女、前俺が言った好きなタイプに当てはまってんだよなあ。ただのセフレならもらってもいいよな?ホークス?」
「荼毘!ふざけっ________」
言いかけてる途中で一方的に電話を切られてしまいそこからは何度掛け直してもまた繋がることはなかった
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目を覚ますと薄暗い倉庫の様なところにおり、辺りを見渡すと必要最低限のソファや机などしか置かれておらずひどくこざっぱりしている
殺風景な部屋の正面には私の少し離れたところに向かい合わせで座らされている爆豪くんの姿が見え、まだ意識を失っているようだ
腕を動かそうとするとガシャっと音が聞こえ、どうやら後ろで手錠をかけられている
「爆豪くん!爆豪くん!!」
何度か声を掛けるとゆっくりと目を開きあたりの状況を確認し出す
「…どこだここ」
「私も今目覚めたばかりで…。」
「こんなん俺の爆破で…」
そう言って動こうとした彼も手錠の存在に気付いた様で「ちっ」と小さく舌打ちをする
「なかなか趣味のわりィ手錠だな。ご丁寧に個性も使えない様になってやがる」
試しに私も最後にコピーした轟くんの個性を使おうとするけど、手のひらからは何も出ない
体も柱とロープで固定されており完全に動きを封じされている
これはまずい…
さすがの爆豪くんにも焦りの色が見える
「怪我ねぇか?」
こんな状況でも私のことを心配してくれる彼は根っからのヒーロー気質だと思う
「大丈夫、爆豪くんは?」
「はっ、余裕だわ」
2人で色々試行錯誤して脱出を試みるがどれも失敗に終わり、何分か経つと急に部屋の扉が開いた
「2人とも目覚めたみてぇだな」
そこには前回路地裏で襲われたツギハギの男がいた
「てめぇ…、ヴィラン連合の荼毘だろ。これ外せ」
「よぉ、ひさびさだな」
爆豪くんの言葉を無視して、私の方にジリジリと近づいてくる
目の前まで来たら私の目線に合わせてしゃがみ込み、顎をクイッと持ち上げるので嫌でも目が合ってしまう