『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第1章 はじまり《※ホークス》
小さい頃に公安に引き取られ、それからはずっとヒーロとして教育され育てられてきた
指導者「ホークスいいか、この仕事をする上で大切なことは2つだ。」
《私情を捨てろ》
《大切なものをつくるな》
昔から口うるさいほど言われてきた言葉だ
指導官「この仕事をする上でお前の私情は関係ない、全ては国の為だ。大切なものも作るな、それはいつしかお前の弱みになる」
大切なものねぇ
頬杖をついて聞き飽きた言葉を聞きながら、窓の外見つめる
俺にそんなのできるのだろうか
もしできたら、その時は俺はどうする?
少し真面目に考えてみるけど、あぁーわかんねぇめんどくせぇと途中で考えるのをやめる
今になって思う
あのおじいちゃん指導官、大切なものができた時はどうしたらいいのかの対処法もちゃんと教えておいてくれよ
じゃないと、いつまでたってもちゃんに好きって言えないだろう……
今日は久々に仕事が早く終わったので、数ヶ月ぶりちゃんの住むアパートへと向かう。ヴィラン連合に二重スパイとして潜入し始めてから思うように休みが取れずにやっとゆっくりできる日がとれた。久々に会ったらちゃんはどんな反応するだろうか、想像したらこちらが笑顔になってくる
羽の速度を早め、目的地に到着したらいつものようにベランダに降り立つ
コンコンっ
何度か窓を叩くとシャーッとカーテンが開きちゃんが姿を現す
俺の顔を見るとちゃんはびっくりした後すぐにニコッと笑う
『あ・け・て』
と口パクで伝えると、急いで窓を開けてくれる
「ホークス!会いたかった!!」
そう言って俺のことを抱きしめてくれる
抱きついた時に当たる柔らかい二つの膨らみのせいで俺の自身は既に大きくなりかけている
「俺も会いたかったよ、ごめんねなかなか来れなくて」
「んーん、大丈夫!こうやってたまにでも会いに来てくれるんだもん、それで十分」
そうやって健気に笑う顔を見ると胸が締め付けられ、あーいっそ俺のこと嫌いになってくれないかな、なんて思う
「他の男だったら、こんな寂しい思いさせないと思うよ」
「ホークスがいいの、ホークスじゃないとダメなの」
そう言って俺を抱きしめる力が強くなる
そんなこと言われるから……俺は君に沼っていく。