『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第6章 幸せと恐怖《※ホークス》
荼毘に狙われない様にとちゃんと会うのを辞めたけど、遅かったか
あいつはもうちゃんの個性を利用しようとしている
こうなったら逆にちゃんの近くで安全を守るしかない
リカバリーガールのところへ運ぶ途中でちゃんは意識を失った
荼毘によって焼かれた手首はそこだけ色白の彼女の肌には似つかわない色になっている
もっと早く助けられていれば…
何が最速の男だ
全然守れてないじゃないか…っ
リカバリーガールの元へ着くとちゃんの手に1枚のメモを握らせ「お願いします」と彼女を引き渡した
そのメモには今夜行くとだけ書いてある
俺は事件報告のために公安へと寄り、報告が終わると今日はそのまま上がらせてもらった
その足でちゃんのところへと向かう
久々に来る寮に少し緊張しながら、前と同じ様にベランダに足をつけると窓を何度か軽く叩く
すぐにちゃんが出て来て開けてくれる
この光景も懐かしいな
部屋に入ると「ホークス、会いたかった…」と弱々しく抱きついてくる
「ごめん」
俺はそれしか言えず、両手で彼女を包み込む
「寂しかった」
「うん、ごめん」
「こわかった」
「うん、、ごめん。」
抱きしめている腕に力を入れる
「今日の荼毘って人わたしの名前も個性も知ってた」
「詳しいことは言えないけどあの男はちゃんの個性を狙ってる。だからこれからは俺がちゃんのそばで守るから」
「ふふ、それなら頼もしいな」
そうやって笑うちゃんはいつもの雰囲気に戻った
部屋に入ると懐かしいちゃんの匂いが俺を安心させる
適当な場所に腰をかけ一息つく
「ドーナツ美味しかったよ、ありがとう」
「食べてくれたんだ、よかった。よく俺って気づいたね」
「気づくよ2人で行った思い出の店だもん」