『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第6章 幸せと恐怖《※ホークス》
「キスでも8割くらいはコピーできるんだろ」
こいつなんで私の個性も知ってるの
その男を睨みつける様に見る
「やめてくれよ、そんな目で見られても蛇に食われる前のネズミにしか見えねぇ」
そのまま私の唇に荒いキスをしてくる
「コピーしたか?やってみろ」
「するわけないでしょ」
そう言ってもう一度爆破をしようと試みるが、すぐに両手を掴まれ壁に押し付けられる
「あんまり暴れんなよ、加減間違えちまうだろ」
そう言うと男の手からボワッと青い炎が出てきて、掴んでいる私の手首を軽く焼く
痛みと恐怖で自然と涙が出てくる
「あーあ、可哀想に。泣くんなら最初から言うこと聞けよ」
男がもう一度わたしにキスをしてこようとした時
「はっ、今日はここまでだ」
急に男がそう言い、どこかへ消えて行く
「荼毘!!待て!!!!」
そうか助けが来てくれたんだ…良かった助かった
へなへなとその場に崩れ落ちるわたしを助けに来てくれたヒーローが支えてくれる
「ありがとうございます」
お礼を言って顔を見ると、ずっと会いたかった彼が私のことを支えながら心配そうに見つめている
「ホークス…!?」
「ちゃん…ごめん遅くなって…」
「なんでここに…」
「路地裏で女の子が怪しい男に襲われてるって連絡があったんだ
急いで来てみたらちゃんでびっくりしたよ」
「そうだったんだ」
「その手首っ…!急いでリカバリーガールのところに連れて行くから!」
そのままホークスに抱かれリカバリーガールの所に運ばれている途中で、わたしは気を失ってしまった
目を覚ますと白い天井が目に入りベッドの上にいるんだと理解した
体を起こすと音で気づいたリカバリーガールが顔を覗けてくる
「大丈夫かい?酷い目にあったね、幸い火傷はそこまで酷くなかったらよかったものの」
手首を見ると焼かれたはずの手首はリカバリーガールによって綺麗に治癒されていた
「ありがとうございます…」
「あんまり1人で出歩くんじゃないよ外は物騒だからね。ホークスが助けに来なかったら今頃あんたどうなってたことか…。」
「…気をつけます」
先ほどのことを思い出し体が震えそうになる