『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第6章 幸せと恐怖《※ホークス》
ホークスが最後につけて行った首元のアザが消えかかってきた頃いつも通り学校を終え部屋に戻るとベランダに小さな箱が置いてあることに気づく
なんだろう?箱を手に取ると中から甘い良い匂いがしてくる
箱を開けると中には可愛いドーナツが2つ
このドーナツ…あのお店の…
きっとホークスだ!!!
急いで当たりを見渡すけど、もちろんどこにも彼の姿はない
ドーナツ好きって言ったこと覚えてくれてたんだ。
部屋に持って入りお皿に移し替えた後テーブルの上に乗せて2つのドーナツを見つめる
せっかく2つ買って来てくれるなら、一緒に食べたかったな
片方のドーナツに思い切りかぶりつく
どうせなら誰かと食べたいな
爆豪くん呼んだから来てくれるかな
スマホを取り出し電話をかけると2コール目で「もしもし」と声が聞こえて来た
「ドーナツ食べに来ない?」と誘うと「今から行く」それだけ言われてプツッと通話が切れた
数分後ノック音が聞こえ開けると爆豪くんの姿
「はやかったね」
「急いだんだわ、あがんぞ」
部屋に上がると机の上に置いてあるドーナツの前に座り、爆豪くんは食べかけの方のドーナツに手を伸ばす
「新しい方食べればいいのに」
「あ?こっちんがうまそうなだけだ」
「ねぇ、この前のことあったじゃん」
この前の事とは、爆豪くんがヴィランの個性にかかった時の事だ
その話をすると爆豪くんは少し気まずそうに「…ああ」と返事をする
「あん時はすまんかった」
「ち、ちがうよ!それは全然いいの!そうじゃなくて、あの時私爆豪くんの個性コピーしておいたの。多分精度はけっこういい感じでコピーできたと思うんだけど」
私の個性は次の誰かの個性をコピーするまでは、継続して使用することができる
「ってめそれ最高じゃねえか!」
そう言うと爆豪くんは少年のように笑い残りのドーナツを口に詰め込むと、てめぇも早く食べろと急かされそのままグランドで試してみることになった
私が思った様に爆破の威力は爆豪くん以上で、それを見た爆豪くんはまだかまだかと私と戦うことをうずうずと待っている
そのまま何時間か訓練に付き合わされた後、くたくたになり部屋に戻る
明日が土曜日で良かった
これで明日も学校だったら私起きれる自信ないよ
明日は久々にお出かけしようかな
そう予定を決めて早めにお風呂に入り就寝する