『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第3章 忍び寄る影《※ホークス》
「…いいよ、イきなっ」
「ホークス…、わたしのこと好き?」
こんな時にそんなこと聞いてくるなんて、
「………っ好きじゃない」
本心じゃない言葉を奥歯ギリッと噛み締めながら発する
「ふふ、知ってた」
ちゃんは切そうに笑う
ちがう、こんな顔が見たいわけじゃない
「……くっ、だすよっ」
そう言ってさらに腰の動きを早めると一段と締め付けてくる
ちゃんの髪を優しく撫で、込み上げてくる射精感を我慢せずそのまま奥へと流し込む
高校生に中出しなんて、どんなAVだよ
ちゃんもイったようでビクビクっと震わすと俺の出したものを一滴も溢さまいとする
「今日は中に出してくれたんだ」
「……ちゃん」
「言わなくていいよ、もうここに来ないんでしょ?」
「……」
なんで分かったんだろうか。
俺は黙って頷くことしかできない
「なんだかそんな気してたんだよねっ」
脆く崩れてしまいそうな体をキツく抱きしめ、「ごめん」と聞こえるか聞こえないくらいの声で言う
「うん、大丈夫」
まだ高校生だぞ、こんな危険なことに巻き込むわけにはいかない
体を離しお互いの顔を見つめる
ちゃんの首元に顔を埋め《俺のもの》だという印をつける
「じゃあね、ちゃん」
最後になるであろう挨拶をしベランダへと繋がる窓を開け、自身の羽を何度か動かす
「ホークス!!
だいすきだよ」
彼女の言葉に振り返らないまま俺は空へと飛んだ
俺が我慢すればいいんだ
辛い思いをするのは俺だけでいい
唇を強く噛み締めると、血の味がした
俺は…ヒーローだから。