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『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】

第3章 忍び寄る影《※ホークス》


ヴィラン連合に潜入してはや数ヶ月
特にこれといった情報は掴めないまま時間だけが過ぎていくことにそろそろ焦りを感じていた

「ホークスおっはよー!」

トゥワイスこと分倍河原が挨拶してくる

「おはようございますー!あ、ここ…糸クズついてますよ」 

「おお!ありがとうよ!お前今日もいい奴だな!あ、荼毘がお前のこと探してたぞ!」

「りょーかいですー」

そう言って走り去っていく分倍河原の背中を見つめこれからの作戦について考える
分倍河原に取り入るのにはそう時間はかからなかった。決定打になりはしないが奴から有力な情報をいくつももらった

まずはヴィラン連合のボス、死柄木弔と接触したい


重い足取りで荼毘の元へと向かう






コンコンっ

「……入れよ」

ドア開けると、退屈そうにソファに座りくつろいでいる荼毘の近くへと向かう

「トゥワイスから聞いた、俺のこと探してたんだって?」

「あぁ、探し疲れて今横になってたところだ」

「それは申し訳なかったな、…なにか話があるんだろ?」

「…そろそろ俺たちのボスに合わせてやろうと思ってな」

こいつが急にこんなことを言ってくるのはおかしい、何か絶対裏がある

「わぉ、それは光栄だな…やっと俺のこと信用してもらえた?」

「ただし条件がある」

「条件?」

「俺らの仲間だって言うならその証拠を示せ」

「証拠……、わかったよちょっと時間をくれ」

荼毘の目を見つめ、くるっと向きを変え扉に向かおうとすると

「…なぁホークス、

どんな女がタイプだ?」

その発言に不安を感じ心臓の鼓動が速くなる
なぜ今そんなことを聞く

「俺はなぁ茶髪の色白で背は低め…」

楽しそうにニヤリと笑う荼毘は続ける

「そうだなぁ、髪は肩につくくらいがいいなぁ」

先ほどよりもまた少し口角を上げながら言う

今言った特徴、すべてちゃんに当てはまる
こいつ全部知ってやがる、知った上で俺の反応を試してる

俺の心臓の音が荼毘に聞こえるんじゃないかと思うほど、強くなっていく
落ち着け、ホークス

「そうだなー、俺は今の特徴の子と真逆の女の子がタイプかな」

必死に冷静を装いながら答える
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