『ヒロアカ』I want you【ホークス・爆豪・荼毘】
第2章 何気ない日常《※爆豪》
夜の9時
この時間みんなは各自部屋に戻り自由時間を過ごしているはずだが、今日はちがう
A組の男子のみが峰田によって集められ、テーブルを囲いその真ん中に置かれたものに皆釘付けになっている
「み、峰田…これは……」
『ふふっ、そうさ…
パンツとブラジャーだ!!!!』
テーブルの真ん中に置かれているものは可愛らしいリボンがついた赤色の下着
「お前、どこでこんなものを…!」
「さっき共同の洗濯機を使おうと思って開けたら、取り残されてたんだ。寂しそうな顔をしてたからオイラが責任を持って連れて帰ってきた」
「連れて帰ってきたって…。ってことは、これA組女子の誰かの下着ってことだよな!?」
「そのとおり!普段一緒に過ごしてるやつの下着がここにあるなんて興奮しないわけないよな!」とニタニタ顔で話す峰田
それを聞いてみんな『ゴクッ』と生唾を飲む
「けど誰のか特定して返さないとだよな」
上鳴が先陣を切ってブラジャーに手を伸ばして広げると「うぉー」と小さい歓声が上がる
「け、結構デカいな。ヤオモモか?」
「いや、ヤオモモはこれよりもうひと回りくらい大きい」
「じゃあ、誰だ?」
「麗日?」
『んや、麗日はこれよりもう少し小さい』
「えー、じゃあ誰だよ!」
「あ、これもしかして……」
《…!!?》
みんなが同じ名前を思い浮かべた時
「……っんなもん捨てる!」
爆豪が下着を奪い取る
「お、おい!捨てるって勝手に捨てていいのかよ!返した方がいいんじゃねえか?」
「こんなん男から返されても、恥ずかしい思いさせるだけだろうが!それならもう忘れたままにしといてやった方がいい」
爆豪の意見に
「確かにそうだな」とみんな納得する
「じゃあ、爆豪処分係たのんだぞ!」
ゾロゾロとみんな各部屋に戻って行き、爆豪の手のひらには可愛らしいパンツとブラジャーが握られている
クッッソ奪い取るんじゃなかった、そう思いながら手のひらの中でぐしゃぐしゃに握りつぶされている下着たちを見つめる
鼻を近づけると、いつもあいつとすれ違う時に香ってくる匂いと同じ匂いがして自身の下半身がピクッと少し反応した気がする