第14章 当日
[ふふ♪とても楽しそうね]
[え?そ、そうかも…]
やっぱり浮かれているみたいだ
さっきおじいちゃんからも楽しみなのがダダ漏れだと言われたし
条くんと出かけるのは実はこれが初めて
大体鶴の湯で会えたりするから新鮮なのかもだけど
確かに言われてみれば普段と比べると気分が高揚していた
(よく考えるといい年なのに恥ずかしいな…)
私が肩をすくめながら自信なさげにいたのが目についたんだろう
[あらそういう意味で言ったんじゃないわよ]
[はまだ若いんだしそれくらいがちょうどいいのよ]
[楽しんできなさいね]
おばあちゃんはいつも私が自信がなかったり落ち込んでいたりするのを見抜くのがとても上手いと言うか
こうやって励ましというか慰めの言葉をくれる
私はそれに救われていた
[そうだね…ありがとう…楽しんでくるね]
そのおかげなのか心が少しスッとしていた
[ふふお土産話も期待しているわ♪]
[それって…どーゆうk]
[ちゃ〜んいるぅ〜?]
それを聞こうとしていた時ちょうどいいタイミングというべきか条くんが家に着いたようだった