第14章 当日
[あ…条くん…!今開けるね]
私は玄関先まで下りて扉を開けた
[ ちゃんお待た…]
[ごめんね来てもらって…!条くん…?]
開けた瞬間からなぜか固まっていて反応していない
それにほんのり顔も赤いようだ
どうしたのかと思い近寄ってみる
[どうしたの…?条くん?]
[ご、ごめん… ちゃんボーっとしてて]
[ううん…!大丈夫だよ…!]
私に気づいてくれたようなので大丈夫そう
具合が悪いのかと思ってヒヤヒヤしちゃったけど
[あらあら条くん のことよろしくね]
いつの間にかおばあちゃんが奥のほうから現れてなぜか親指を立てている
毎回おもうんだけどそれはなんなのおばあちゃん
[ば、ばあちゃん …!]
[と、とりあえずちゃん連れて行くからぁ]
条くんはその意味がわかっているのか焦っていて話を急にすり替えていた
[それじゃあ行こうかぁ]
[うん…よろしくね]
[それじゃあ行ってきます〜]
[気をつけてね〜]
下駄を履いて条くんといっしょに自宅を後にした