第2章 交際宣言致します
「ひ…………っ、うッッ!!」
「集中、しねぇから」
心地よい快感に酔いしれていれば。
急に襲った痛みにも似た強烈な快感に身体がびくんて跳ねる。
「かが、やそれ…………っ、やだ」
「すぐ快くしてやるよ」
「や…………っ」
舐めるだけだった舌はそのままに。
突起が唇に挟まれて、先端だけ、舌が突くように触れていく。
「や…………っ!!それ、なんかつよ…っ」
刺激に耐えられなくて逃げようとすれば。
右足ごと身体が押さえつけられて。
逃げらんない。
じゅる
って。
吸い付くように圧がかかって。
「まってやだ…………っ」
足の先が痺れてくる。
駄目。
これ駄目なやつ。
「かがや、かがやぁ…………っ」
逃して欲しくて。
加賀谷の頭へと手を置いて逃げようとするけど。
全然離れない。
それどころかさっきより吸い付きも強くなって。
そこばっか。
執拗に唇で、舌で。
責め立ててくる。
「だめだめだめだめぇええ!!はなしてかがやぁっ」
浮いてる右足がガクガク震えだし。
地面についてるはずの左足の感覚がなくなって。
お腹がぎゅうううって。
締め付けられた。
瞬間。
「や…………っ、嘘…………っ」
今。
漏らし…………っ。
って。
加賀谷の顔…………っ。
加賀谷が離れたと同時に。
力の抜けた足はその場に座り込み。
慌てて加賀谷の額を浴衣の裾で拭いた。