第1章 冗談なんかじゃない
「こんなに勃たせといて、どの口から感じにくい、なんて言葉がでんだか」
「や…っ、だそれぇ!!」
くちゅくちゅ
くちゅくちゅ
卑猥に音が部屋に響く。
まだ外は太陽が沈みきってない明るい時間なのに。
こんな行為をしてることに羞恥心が拭えない。
「かがや…………っ、指一緒だめぇ!!」
「なかよりそとのがイけんだろ」
「ゆびっ、指出し入れすんのやだ…………っ」
入り口付近をずっと加賀谷の太い指先が出し入れされて。
はじめこそ違和感しかなかった感覚が、おかしくなる。
加賀谷の言葉で言うなら、勃ち上がってきたすぐ上の突起をぬるぬると指先が往復するたびに。
腰に重く電流みたいに響いてくる。
「ゆ、び…………っ、もぉ抜いてぇ」
耐え切れなくてしがみ付きながらそう、懇願すれば。
「だめ」
「————っ!!」
ぐ、って。
これ以上いれないと言ったはずの指先が、奥へと一気に沈み込んだ。
「〜〜〜〜〜〜〜ッ」
また。
目の前がパチパチ、する。
チカチカする。
想像以上の重すぎる刺激に。
しがみ付いていた腕の力さえ脱力し、それた身体ごと、そのままベッドへと沈み込んだんだ。