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蜜✖️蜜ラバー 〜お嬢様は、溺愛調教中!!〜

第1章 冗談なんかじゃない




「なんでこんな狭…………?ぇ、お嬢はじめてじゃ、ないですよね…………」

「っ」



漸く両手が離されて。
横向いて。
顔を隠す。



「…………だってあんた、恋人、普通にいた、よな」


「…………」




だって。
そんなの。




「…………さ、ご、まで、してない、と、いい、ますか、その…………」

「…………え」


ぐ、て。
肩が押されて視界が正面へと、変わる。
視界いっぱいにうつる加賀谷の顔は、吃驚、がしっくりくるくらいの表情で。


「…………なんで?」


…………え、と。

言わせる?
それ。




「…………ぬ、れにく、いと、いいますか…………。いた、くて…………」
「え」


あ。



みるみるうちに加賀谷の瞳がおっきくなってく。





「やっぱ重いね、20歳で処女とか。引くよね。ごめんやっぱり出直して…………っ」


「ふざんなよ」



起きあがろとしたあたしを再度また、押し倒して。
加賀谷の顔が不機嫌そうに歪む。


「ごめん、黙ってて…………」
「違ぇよ」
「え」
「出直すってなんだよふざけんな」
「…………ぇ」



ふわ、って。



加賀谷に抱きしめられる形で。
抱き起こされた。




「…………おこ、ったんじゃない、の?」
「は?」
「ひいた、とか…………」
「なんで引かなきゃなんねんだよ。逆だろ普通」
「逆?」
「お嬢のはじめてが自分なんて、最高だろ、言うなら」
「え」
「男なら、好きな女が知んねぇ他のやつに抱かれたことがあるってだけで虫唾走るもんだろが。はじめてなんて、ご褒美意外なんでもねぇよ」



「…………っ」



あ。
だめだやばい。
泣きそう。
これ。




「…………それに」



びくん、て。
身体がまた、跳ねた。




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