第14章 ちっちゃいこ
ぎゅ
「パパは、ママが好き?」
なでなで
「あぁ、愛してるよ」
ぼがあん!
ばたっ
「まー!」
カチャ
「倒れましたね··ワースよ」
「なに?」
「お前には小さい頃から苦労を掛けさせてしまい申し訳ない。父親は全てが規則通りにするのが当たり前だから··私が出来てお前が出来ない時··父は··」
ぎゅ
「パパ、泣かないで。僕はパパが隣にいてくれるだけで嬉しいよ!」
「ワース···!」
シュウウゥ···
「んだよ···ここ··は」
「···成長したな」
「なんでてめぇが泣いてるんだし··ってアリア踏んでるし!!」
ぎゃいぎゃい
カチャ
(···良かった)
✿✿✿
すたすた
「記憶が朧気なんだが··」
すたすた
「思い出さない方がいい記憶もありますからね」