第14章 ちっちゃいこ
「ただ、ぼんやりだけどよ··」
「?」
懐かしい手が俺の頭を撫でてくれていたんだよな
ぐすっ··ぐすっ··
「すぅ···ごめんなさい··」
カチャ
「···ワース」
そっ、なでなで
「··やさ、しい」
ふっ
(お前は良く頑張ってる、離れていても俺はずっとお前を守っていくよ)
「··赤色の髪した魔法使いが、俺の事を守ってくれていた?夢?」
「それは優しい魔法使いですね」
「何か知ってんのかよ!」
シュウウゥ
「ワース」
げげっ
「でぇ!!!」
「こんにちはオーターさん」
「ワースよ。調子はどうだ」
がるるる
「あぁ?俺を子供扱いすんじゃねぇよ!」
ふっ
「なら良かった」