第14章 ちっちゃいこ
キュッ
「過ぎた時間は直せない。ワースさんのトラウマは簡単には治せない。だけど··今からでも間に合いますよ、だって"人は本当に、守りたい物がある時··自分を犠牲にしてでも大切な人を守る"ですから。傷は深いけどちゃんとオーターさんの気持ちは伝わってますよ」
···ふわっ
「アリア··(あの瞳と同じだ)」
私が父親の指導に逃げた時に出会った魔法使いと同じ瞳の色
だけど違うのは髪色···
そして"人を信じる瞳"
すっ。
「オーターさ··ん?」
··チュッ
『·····』
カチャ
「決めました。今後から攻めさせて貰います」
は··はわはわはわ
「えと···あの···////」
さらっ
「ワースもですが、マドル家は狙った相手は必ず手に入れますから」