第9章 破壊神と呼ばれたんです
スッ…
「··死んで詫びろ。···ーーー!」
杖が下ろされる
雲が一直線に··
バッ
「間に合ってくれ··!」
バチッ
「ーー!」
私はすかさず杖を弾き飛ばし··貴女を抱きしめた
ドオオオン!!!!!
雲が落ちた
「もう、私は大丈夫ですから··もう戦わなくていいんです」
「離して、まだ彼奴等を··消してないです··まだアビスさんを守れてない··」
ギュッ··。
「充分に守って貰えてます、次は私が守りますから··だから」
シュウウ···
痣が消え髪色も戻ってゆく
いつの間にか悪人は逃げていた
ぼろぼろ··。
「良かった··良かった··うえ~~~··ん」
「ありがとう、✿」
私の中で無邪気に泣いている