第8章 吾輩は猫である
(···そろろろ離れたいな、流石に神覚者直々の頭を撫でるのは私の命が危ない。)
「··い」
「オーターさん?」
「頭を、撫でてください」
トスッ··
「失礼します」
ふわっ、なでなで
(わーー!わーー!初めて撫でた!やっぱりワースさんとおなじ髪質だ。よく手入れされてるのが分かる··私も手入れ頑張ろ··とほほ)
「···(何時ぶりか)」
私が小さい時に両親に撫でられた記憶は無く
執事に撫でられた記憶しかない
『オーター坊ちゃんは凄く頑張っておるのを私は知っていますよ』
なでなで
『···僕、頑張ってる?いつか··お母様やお父様に撫でてもらえる?』
にこっ
『えぇ、私は見ております。坊ちゃんに大切な存在が出来る事を私は願っておりますよ』
『うん!』
あぁ
「···この感覚でしたか」
「オーターさん?」
ギュッ!
「ぐぅ!(キツくなった)」