第8章 吾輩は猫である
「オーターさん?流石に苦しいですよ」
「今この手を緩めたら貴女は離れますからね」
「だから逃げませんよ」
「本当に?私から逃げませんか?」
「私を砂で動かさない魔法をしなければ··(まじ怖かった)」
カチャ··
「分かりました、離しましょう」
ぱっ
(離したつもりが手だけは握っておる)
ワースさんと似てるようで··似てないな。
(大きい手だな。流石神覚者様々··。)
「···✿」
ぱっ
「はい?」
「今日は帰りますが後ほどまた来ます、この事は内密にするように」
「はい(安心したのかな?)」
スクッ
すたすた
ピタッ···
「····」
(立ち止まった、そしてこっちに··)
来て
ぐいっ
「····✿✿✿✿」
全てを見透かしてるような色が私を捉え
『······』