第2章 完璧執事は高校生
「待ってハイセ…………っ、一緒、むり…………!」
力なく伸ばした右手は、ぐりっとハイセの親指が突起を弄ぶ刺激で宙を舞い。
ハイセに届くことなく床へと落ちた。
「それぇ…………っ!!」
刺激が。
強すぎてクラクラする。
こんな時。
ハイセはいつでも手加減してくれてたんだな、って、実感する。
ハイセにされる時よりも苦しくて。
息が出来ない。
余裕なく手加減なんて一切なくて。
これがハイセのセックス。
相手のことなんてお構いなしに、ただただ快楽に溺れさせていく。
波が引く前にすぐおっきな波が襲ってきて。
息つく暇がない。
激しくて。
本能が剥き出しにされる。
吐き出す吐息が熱くて。
ハイセが触れるところ、熱、持ってる気がする。
「ひ、く…………っ、ぅあ」
奥。
が。
抉られる。
「…………ここ、きもちーの?」
「…………」
嬉しそうに楽しそうに。
目を細めて見つけた弱点を責めまくる。
…………ハイセ、だなぁ。
ぐちぐちぐちぐち。
やらしく音が、響く。
聞こえるのは。
お互いの吐息だけ。
「はい、せぇ…………っ」
おなか。
重い。
暴力的なほどの、強い刺激。
強引で。
激しくて。
目眩するくらいの。
快楽。
「も…………」
だめ。
「ご、めはいせ、あたし…………っ」
「ああ…………」
キスして欲しくて身体を起こそうと、するけど。
「好きにイけよ」
ハイセの唇が胸の先端へとかぶりついた刺激に後押しされるように。
びくん…………っ!!
て。
大袈裟に腰が浮いた。