第2章 完璧執事は高校生
思い切りため息つけば。
ハイセの掌が、お腹へと伸びる。
びくん、て。
思わずハイセを見れば。
「昨日いっぱい出したけど、もう全部呑んだかな」
「…………ぇ」
「赤ちゃん作るんだもんね?」
「や、ぇ、…………え?」
一瞬遅れた思考回路。
その一瞬の隙をついて。
ぐい、って。
足が引っ張られて。
再びハイセの、腕の中。
真下から見上げたハイセはもうほんと、心底楽しそうで。
頭の中で。
大きな警報が鳴った。
「し、ごと、は…………」
「うん、あと1時間は、時間あるし」
「会議の、資料…………目、とおした、り」
「そんな無能じゃねーよ」
「でも…………」
「仕事は気にしなくていいよ」
「い、いやでも…………」
話しながら。
ズボンは手際良く脱がされていき。
いくら両手で掴んで阻止しても、躊躇なくハイセは笑顔であたしを追い込んでいく。
「昨日もしたし、朝からそんな、激しいのしたらあたし今日…………動けなく、なる、よね」
「ああ、激しいのがいい?」
「…………」
またしても地雷。
目に見えない爆弾埋まってんの、ほんと危険すぎるよ。
やめて。
ほんとに。
—————くちゃ。
「え」
「ああ、昨日のまだ残ってる。これならこのままはいるかな」
いつのまにか下着まで脱がされて。
ハイセの指先が蜜を流す秘部へと入り込む。
「それとも夢でもやらしいことしたのかな。感じたってこと?」
ぐ、って。
お腹側をなかから押されて。
足がびくんと勝手に震えた。
「夢の中で、『俺』とヤった?」