第1章 お嬢様、誘惑する。
「ぁ…………っ、うそ…………」
ドクドク脈打ちながら子宮に流し込まれるハイセの欲の塊。
熱くて。
お腹の奥の奥、子宮が燃える。
注ぎこまれる度に。
子宮が悦んでる。
「…………っ、射精(だ)したものにまで感じるなんてずいぶん魅力的ですね、お嬢様?全部これ、搾られそう」
「ん…………っ、お腹、あつくて、きもちいい。はいせ、ずっときもちいいの、とまんない…………っ」
「———————〜〜〜っ」
ゆるく、腰を打ち付ける動きが。
止まって。
「あ…………っ、やだ、まだ抜かな…っ」
ずるずるずる、って。
ハイセがあたしのなかからいなくなる、消失感の、あと。
———————ぐちゅん!!
て。
お腹に感じた殺意にも似た、存在感。
「…………もちろん」
「や…………っ?ぁあああっ—————〜〜〜〜っんん!!」
今までと全然違う衝撃に、頭と身体がバラバラになる。
引き千切れそうなほどに。
身体が反り返った。
「嫌って啼いて叫んでも抜かないよ」
「はいせ、はいせぇ!!それ、おも、ぃい!!やぁああ!またすぐイ…………っ」
手加減なんかいっさいなくて。
ハイセが、本気で抱いてくれてるのがわかる。
いつもみたいな優しさとか。
気遣いとか。
そんなの取っ払って。
ただの雄みたいに。
あたしを求めてくれるのが。
たまらなく嬉しい。
「あ………っ、んん!!」
ぐちゅん。
ぐちゅん。
て。
淫らに音が脳を支配する。
「さっきだしたやつ、空気含んで音やば…………」
「はいせ、すき」
愛おしくて。
世界中の誰よりも。
過去現在未来においても永劫的にハイセが好き。
「はいせぇ…………っ」
「皇…………っ、」
「は…………っ、ぁ、あああ!!」
子宮の奥に熱い熱を感じながら。
脱力したハイセの頭を、抱きしめた。