第1章 お嬢様、誘惑する。
——————とは。
言いましたけどもさ。
「…………身体痛い喉痛い」
「声、やばいな」
笑いごとじゃないんだよなぁ。
「…………今日は、家でまったりするか」
「ほんと!?」
最近、一日中家にいるなんてことがなかったから。
思わず隣に寝転ぶハイセへと体重を、かければ。
「っ」
思い切り起き上がったせいか、なか、から。
トローって。
『何か』が、足をつたったのが、わかる。
それはもちろんハイセの足へと、流れて。
「あー…なんか朝からエロいんですけど」
「あたしのせいなの!?」
「ま、いいや」
バサって。
頭から布団をかぶりなおして。
「子作り、しますか」
世界一かっこいい悪魔が、微笑んだ。