第16章 君は僕のモノ フョードル
じゃら、、、、。
ここに監禁されてからどれくらい日が経ったのだろう。
薄暗い部屋、空気が重く、息がしづらい。
片足には鎖がつけられ、ベッドに固定されている。
部屋にはベッドと、トイレとシャワーのみだ。
今日も彼が来るのをただじっと待つ。
私を監禁した人物。
それは、、、、
ガラガラと扉が開いた。
「、ここの暮らしは慣れましたか?」
『フョードルくん、、、』
そう、私の恋人のフョードルくんだ。
『どうして、、、、?』
「何がですか?」
私の云っている意味が判ってない彼は首を横に曲げる。
『どうして私を監禁したの、、、?』
「ああ、理由ですね?それは、、、貴女を愛しているからです。」
『私も愛しているわ、でも監禁までしなくても、、。きゃっ』
ドサっとベッドへ押し倒された。
「嫌なんです。貴女の瞳に僕以外が映るのが。僕だけがいいんです。貴女のその美しい瞳に映る人物は、、、、。」
彼の愛の重さは判っていた、判っていたはずなのに、、、。
「その怯えた瞳も大好きですよ?」
彼を怖いと感じてしまったのだ。