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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第14章 言えない理由。太宰治


探偵社へ戻ると、太宰くんだけがいた

「おかえり!おや?敦くんと一緒だったのかい?」

『ええ、さっきエレベーターでバッタリ!ねぇ?』

敦「は、はい!」

「そうなのかい、そういや?買い出しって言ってたけど、何を買いに行ったのだい?」

しまった! 何も持っていない、、、、。
すっかり忘れていた。


『え!えっと売り切れてたの!与謝野先生のお使いだったんだけどね、、、。』

「ふーん、そうなのかい。」

きっと信じてない、声のトーンで判る。

「敦くん!今日はもう上がっていいよ〜」

敦「いいんですか?」

「勿論だとも!敦くんにはいつも助けてもらっているからね〜」


敦「あ、ありがとうございます!では、お言葉に甘えて!」

敦くんは帰ってしまい、事務所には私と太宰くんだけになった。


「?私に嘘をついていないかい?」

『なんのこと?』

兎に角シラを切る。


「随分敦くんと仲が良いようじゃないかい?」

『可愛い後輩だもの。』

「可愛いねぇ?じゃあ質問を変えよう、何故1人で買い出しだと嘘をついたのだい?敦くんといるのに。」

何も言えなかった、まさかそこからバレてたなんて。


事務所の鍵をかけて、ジリジリ太宰くんが近づいてくる。

反射的に後退るも、すぐに壁と太宰くんに挟まれた。



もう逃げられない。



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