第14章 言えない理由。太宰治
私は今太宰くんと壁に挟まれている。
「?敦くんとなにしてたの?」
凄く怒っている。
だけど言えない、、、、。
『い、言えない。』
「なら吐かせるまでだね?」
太宰君の目が光る。
------数時間前
敦「さん!太宰さんって明日お誕生日なんですか!?』
『うん!そうだよ!』
敦「太宰さんって何が欲しいですかね、、。全然わからなくて。」
『そうだな〜、蟹缶とか喜ぶと思うよ?』
敦「なるほど!でもいつもお世話になってるし、蟹缶だけじゃな、、、、。」
『どっちかというと敦くんがお世話してると思うよ?』
敦「いやいや、、、。そんなことは、、、。」
『じゃあ一緒に買い物行こっか!』
敦「いいんですか!?」
『勿論!』
2人で買い物へ出かけた。
太宰くんから何処にいるのかとメッセージが入っていたので、買い出しに行っていると返事をした。
するとすぐにメッセージが返ってきた。
1人なのかと。
敦くんはサプライズをしたいらしいので、1人だと嘘をついた。
まさか太宰くんに見られていたとは知らずに、、、。
敦「さんのおかげでいいもの買えました!ありがとうございます!」
『いえいえ、お役に立てて光栄です。』
2人で探偵社へ戻ろうとすると、太宰くんの後ろ姿が目に入った。
敦くんは太宰くんに気づいていない。
敦くんはラッピングされたプレゼントを持っている。
もし太宰くんに見つかってしまったら、せっかくのサプライズが水の泡だ。
私は敦くんの手を引き、裏路地へ入る。
太宰くんにはバレてなさそうだ。
敦「さん??どうかなされましたか?」
『急にごめんね、太宰くんの後ろ姿が見えたから。』
敦「そうなんですか?全然気づかなかったです。」
『太宰くんは突然現れるから。それに敦くんのサプライズ成功させたいし。』
敦「ありがとうございます!」
少しして路地から出て、2人で探偵社へ戻った。