第13章 猫と狼 中原中也
振り向くとそこには吸血鬼のコスプレをした芥川くんがいた。
かなり似合っている。
「芥川くん!よく似合ってる!」
しかし、私の姿を見た芥川くんは途端に顔を赤らめ、目線を外す。
芥川「お、お前もよく似合っている。」
芥川君を見て、途端に私も恥ずかしくなった。
『あ、ありがとう。そ、そろそろ戻ろっかなぁ!』
芥川「そ、そうかぁ!で、では!!」
会場から出ようとした瞬間、誰かに手を掴まれる。
振り向くとそこには、、、、
「こんなとこに迷い猫かぁ?」
『ちゅ、中也、、、。なんでいるの?』
「早く任務を終わらせて帰ってきたらこの様だ。」
中也の全身を見ると、大きな耳に、ふさふさの尻尾、手には狼の手のような手袋をはめた狼のコスプレをした姿。
恐らくエリス嬢から渡されたのであろう。
『似合ってる、すっごく。』
中也は私の全身を舐め回すように見ると少し怪訝な顔をする。
中也は私の手を引き会場を出た。
まずい、これは食べられる、、、、。
連れてこられたのは中也の部屋。
部屋に入った途端壁に押し付けられ、齧り付くようなキスをされる。
『ッん!っ、んふぁ、ん。』
舌を器用に絡めらとられる。 逃げようとしてもすぐ捕まる。
『っん、んぁ。はぁ。』
息が苦しい、中也の胸を叩くと唇を離してくれた。
『はぁ、はぁ。』
肩で息をする。
「キスだけで息上がってどーすんだ」
こっからが本番だぜ? 子猫ちゃんよぉ。 耳元で囁かれる。