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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第13章 猫と狼 中原中也


『はぁ。。。』

目の前の鏡に映し出される自分に大きなため息をつく。


私の頭にはちょこんと猫耳が生えている。
首には大きめの首輪、トップスはもこもこの黒のビスチェ、下はトップスと同じ素材のショートパンツに、黒のロングブーツ。

おまけにご丁寧に尻尾までついている。

なぜこんな格好をしてるかって?



今日はハロウィン。

エリス嬢がどうしてもハロウィンパーティーをしたいとご所望で今年は大々的にハロウィンパーティーを行うことになった。

全員各々コスプレをして参加が必要とのことだったが、一部の人間のみエリス嬢から直々に衣装を渡されるのだ。

そして私が渡されたのがこれ。

恥ずかし過ぎる、、、。

もちろん中也には内緒だ。

中也は今、出張に出ているので今回のパーティーには不参加なのだ。


こんな格好見られたくない、何をされるか分からないからだ。

きっと間違えなく襲われる。

とにかく少しだけパーティーに顔を出した、さっさと退散しよう。

あまり乗り気ではないが、宴会場の扉を開く。

中は大騒ぎ、真ん中では天使のコスプレをエリス嬢が両手いっぱいにお菓子を抱えて、満足そうにしていた。

その傍で首領はカメラを手に写真を何百枚も撮影している。

ほとんどの黒服たちはシーツを被ったものばかり。

私も本当はそれが良かった。。。。。

??「っ!」




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