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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第12章 私のヒーロー 谷崎潤一郎


足音が止まる。

何を言われても仕方がない。覚悟を決める。

え、、、?谷崎くんに抱きしめられていた。

「よかった、無事で。」
『ごめんなさい。』

私の手は谷崎くんの背に回っていた。

「襲われていた女の子、君にすごく感謝してたよ。でも、それでに何かあったら僕は堪えられない。」

『あの時谷崎くんの顔が浮かんだの、助けてって。本当に助けに来てくれた。谷崎くんは私のヒーローだよ』

『助けてくれてありがとう。』

「狡いよ、怒れないじゃないか」そう言い乍ら、離れる谷崎くん。

やっと目が合った。
互いに吸い寄せられるように距離が近くなる。

「好きなんだ。のこと。ずっと前から」
『私も谷崎くんのこと好き。』

自然とお互い目を閉じ、唇を重ねる。

深く、深く。




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