第11章 年上の彼女 中原中也
---翌日----
全然寝れなかった、、、。
あの後すぐに立原におすすめの店を教えてもらい、そこへ連れて行くことにした。
「待たせた、行くか。」
『中也とご飯行くの久しぶりね、楽しみ。』
なんでこんな可愛いことを平気で言えんだ。っと心の中で疾く。
広津のアドバイス通りにエスコートをし、店へ向かう。
『うわー、ここ行ってみたかったところなの。流石は幹部様ね』
「それなら良かった、なに食う?」
そこからはあっという間だった。
飯を食い、他愛のない話をしたりした。
『美味しかった!ご馳走様でした。ありがとね、奢ってもらっちゃって。』
「俺から誘ったんだ、飯くらい奢る。」
『今度は私が奢るね!この後どーする?』
待ってました!と言わんばかりに俺は広津から教えられたバーに誘う
「ここの近くに、広津のおすすめのバーがあんだ。そこへ寄るつもりだが、一緒に行くかぁ?」
『広津さんのオススメなんだ!気になる。ご一緒しても?』
勿論!っとは言えず、ぁあ。と答えバーへ向かう。
店内は落ち着いた雰囲気で、如何にも広津が好きそうな感じだ。
俺は気になっていた葡萄酒があったので、それを頼む。
彼女はマティーニーを頼んだ。
『そういえば、広津さん達が言っていた練習ってなぁに?』
「年上の女の扱い方だ。」
『なるほどね!気になる人でもいるんだ。あっ!紅葉の姐さまとか?』
手前だよ!っともう少しで言いそうになった。
「ちげぇよ。任務の予行練習だ。」適当なことを言って流す。
『ふーん、でも練習でも誘ってくれてありがと。楽しかった!』そう微笑み乍ら言う彼女。
「嘘だよ、さっきの。手前を口説く為に誘ったんだ。」
酒が入ってるせいか素直に言ってしまった俺。
もう後戻りはできない。
「なぁ、いつになったら俺を男として見てくれんだぁ?いつになったら落ちてくれんだ。」
もうヤケだ。