第9章 看病 芥川龍之介
『へ?』
今なんて言った、飲ませる?
龍はベッドに上がってきて、ジュースを口に含んだ。
『ちょ、龍。まっ、っん』
そのまま龍の手は私の後頭部へと周り口付けをされた。
突然のことに口が空いてしまい、ジュースを口移しされた。飲みきれなかったのが口から垂れる。
その垂れたのを龍はペロッと舐めた。
「飲んだか。あと一口飲ませてやる。」手に持っているジュースを口に含もうとするので、慌てて止める。
『ま、待って!自分で飲めるから!』
「熱が出ていたら、看病するものだと。太宰さんが教えてくださった。遠慮するな」
あの野郎!なんてこと龍に教えるんだ!!っと心の中で叫ぶ。
『大丈夫だから、それにキスしたら龍が欲しくなっちゃう。』
つい心の声が漏れた。
自分で言ったのに恥ずかしくなった。
龍の顔をチラッと見る。
フリーズしている。
『な、なんて!冗談。自分ので飲めるから大丈夫だよ。ありがと!』っといい龍の手からジュースを奪おうとするとまたしても手を掴まれた。
目が合った。獲物を捕食するときの目。
「僕も#NAME11#が欲しい。」と言い、ジュースを口に含み口付けをされた。
『っん。』ゴク。
ジュースが無くなるまでされた。