第9章 看病 芥川龍之介
朝から身体が怠く、少し眩暈がする。
少しの体調不良で休むなんてことはできない。
私は任務へ向かう。
『よし、こんなもんか。』
「!後ろ!」
振り向くと倒れていたはずの男が起き上がり、ナイフを持って襲ってきた。
いつもならこんなヘマしないのに。
「羅生門!」
男「っう。」バタンと男は倒れた。
『ありがとう、龍。』
「珍しいではないか、お前が殺し損なうなんて」
『気が緩んでたのかも、引き締め直します!』っと言い一歩を踏み出す。
途端に私の身体は右へ傾く。地面にぶつかる寸前で龍が抱き止めてくれた。
「おい、大丈夫か。はっ。お前熱があるじゃないか。」
『え、身体はだるいと思ってたんだけど、、、』
「帰るぞ。」そういい私を横抱きにして拠点へ戻った。
ただの風邪らしい。
点滴をしてもらい、今は自室で休んでいる。
コンコンとノック音が鳴る。
おそらく龍だろう。 返事をすると、龍が入ってきた。
「大丈夫か?」 『うん、ごめんね。手間かけさせて。』
「そんなことはない。具合はどうだ?」
『まだ熱はあるけど、点滴のおかげで楽になったよ、明日になれば元に戻るはず』っとは言ったものの、まだ身体はポワポワしている。
「これ、樋口が。熱があるやつは水分補給が大事だからと。」
龍の手にはヨーグルトジュースが、、、。
熱があると飲みにくい物ではあったが、嬉しかった。
『ありがとう、あとで飲むね!』といい受け取る。
受け取った手を龍に掴まれる。
「俺が飲ませてやる」