第7章 はじめて。 中原中也
くちゅ。っと音が鳴る。と同時に快感が訪れる。
身体がビクビク反応する。嫌だけど、嫌じゃない。
『っぁあ、っん、あ、ん。』
声も抑えたくても勝手に出てしまう。
なにかがくる、もう頭がおかしくなる。
『っんぁあ!も、だめ』身体がビクっとなる。
中也は自身の服を脱ぎ、私の服も脱がせる。
中也の身体はしっかり引き締まっていている。小柄だけどがっしりしている。
流石はポートマフィアきっての体術使いだ。
首元にキスをされる、と同時に軽い痛みもきた。
何度もされる。
いつかは中也とこういう行為をする日が来ることは分かっていた。
でも少し不安ではあった、経験はないし、中也を満足させることができるのかとか色々。
まさかこんな形で行為をするとは思わなかった。
中也が突然動きを止めた。
見上げると、悲しそうな中也の顔。
「泣くほど嫌か?」と言われ気づいた。
自身が泣いていることに。
中也は私の上から離れ、シーツをかけてくれた。
「悪かった、無理やりして。」と言って立ち上がり出て行こうとした。
咄嗟に中也の手をとった。