第4章 難解事件 江戸川乱歩
乱歩Said
彼女の様子が可笑しい。
いつもなら僕が好きな駄菓子を持ってきてくれる時間なのに、なかなか来ない。
もしかして出かけているのか?
否。彼女のことだ、事前に駄菓子を持って報告しにきている筈だ。
少し胸騒ぎがする。
事務室へ向かう。
彼女の姿が見えた、ナオミと話をしている。
ナオミ「あら、さん。乱歩さんのおやつ時間じゃないかしら?」
『いいの、たまにはね。』
ナオミ「珍しいですわね、まさか喧嘩でもされたのですか?」
『喧嘩はしてないけど、、、、』
続きを聞こうとすると、、、
ガチャ。「乱歩君!新作の小説を持ってきたのである!」
とんだおじゃま虫が入り込んできた。
僕は咄嗟に隠れる。
ポオ君の声では立ち上がり、彼を応接間へ案内する。
その隙にトイレから戻ったふりをして、ポオ君の元へ。
続きが気になって仕方がない。
ポオ君の小説も頭になかなか入らない。
いつもの僕ならこんなのすぐに解けるのに。
ポオ「珍しい。乱歩君がこんなに時間かかるなんて。まさか!ついに吾輩に勝利の日が!」
「犯人はAだ。」 ポオ「はぁ。また吾輩の負けであるか。」
何故犯人なのかの理由もつけてポオ君をこてんぱんにする。
がお茶を持ってきた。
ポオ君にまた次頑張りましょ!っとか励ましの言葉を言っている。
いつもなら僕に流石、乱歩さんとか言うのに、その言葉もない。
イライラする。
「出かける。」僕はそう言い、事務所を出る。