第36章 愛を伝える日 太宰治
『美味しい、、、』
「ふふ、それは善かったよ、、、じゃあ私も味見させてもらおうかな」
再び重なり合う唇、、、絡み合う舌、、、
くちゅ、、、くちゅ、、、
いつもの甘くて激しい接吻だった、、、はず、、、
『っん、、はっ、、ンぁ、、ッひゃあン!』
太宰くんの手が私の頬に触れた瞬間、身体に電流が流れるような感覚が襲ってきたのだ。
そして身体が突然熱くなりだした。
「うふ、、、効いてきたようだね」
『ッ何、、したの、、ン太宰くん、、、?』
彼の言葉を聞き逃さなかった。
効いてきたって、、、?
私の問いに太宰くんはニヤリと悪い笑みを浮かべ、先程の猪口齢糖を一粒掴み取り私に見せながら教えてくれたのだ。
"媚薬入りの猪口齢糖"だと、、、
『び、、媚薬、、、?ッぁあん!!』
「辛いかい?、、でも大丈夫、私がすぐに解放してあげよう」
太宰くんは私の首筋にかぷりと噛みついた。
痛みと同時に襲いかかってくる快感に私は声を上げることしかできなかった。