第34章 猫の恩返し 中原中也
声を聞いた瞬間咄嗟にを背中に隠した。
俺たちの前に現れた人物、、、
それは、、、
『太宰さん、、、、』
やぁ!っと気持ちが悪いほどの笑みを浮かべた太宰は俺とを交互に見合わせ大きなため息をついた。
「残念だよちゃん、約束覚えているよね?」
『ッ、、、はい。覚悟はできています』
の瞳は何かを決意した瞳をしていた。
嫌な予感がしたのだ。
「約束ってなんだ?、、、太宰、手前に何する気だ!」
『約束なんです。中也さんに正体がバレたら、、、』
「即処刑、、、こんな美しい人を殺めるなんて本当はしたくないんだけど約束は約束だからなぁ」
「ッ!を処刑する必要ねぇだろ!彼奴はもう裏社会から足洗ってるだ、、、、?」
突然に手を引かれた、振り向くとにっこりと微笑んだと目が合った。
『中也さん、、、最期に逢えてよかった。あの時扶けてくれてありがとうございました。中也さんと一緒に過ごせた一ヶ月間はとても楽しかったです、、、、さようなら』
は俺の横を通り過ぎ、太宰の前へと移動し跪く。
「太宰、待て!」
「中也残念だが、約束は約束だ。ちゃんいいね?」
『はい』
太宰は銃を取り出しへと銃口を向けた。
「止めろ!!!!!!」
中也の叫び声が辺りに響き渡った。