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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第34章 猫の恩返し 中原中也


「ちゃん、少し休憩しようかねぇ」

『はい!』

おばあさんはとても優しくいつも休憩の時は美味しいお茶とお菓子を用意してくれる。

そんなささやかな時間は今の私には一番の癒しとなっていた。

「素敵な首飾りじゃねぇ」

おばあさんは私の首についているチョーカーを指差した。

そのチョーカーは中也さんが私に付けてくれたもの。

これが唯一の彼との繋がりなのだ。

肌身離さず身に付けている。

『はい、大切な人にもらったんです』

「そうかい、よく似合っておる」

『有難うございます』

手は自然とチョーカーに触れていた。


そしてその夜、中也さんの暗殺の依頼の情報を掴んだ。

慌てて太宰さんに連絡するも出張で今は西にいるので行けないとのこと。

太宰さん以外のポートマフィアの人間にその情報が伝わった瞬間暗殺計画は無くなる。

つまり彼を狙っていた犯人はまた別の手で中也さんを狙うはず。



確実に中也さんを守るには、今犯人を見つけるしかないのだ。





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