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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第33章 出逢いと別れ 中原中也


「手前とは一ヶ月だけの付き合いだ!宜しくな」

にゃーん

首領から一ヶ月は安静にしろとのことで、一ヶ月だけ此奴を面倒見ることにしたのだ。

勿論首領の許可も取っている。

「そーいや、名前付けねえとな、、、何がいい、、、?」

名前を付けようと此奴の顔を覗き込んだ時だった。

""そう聞こえたのだ。


自分でも莫迦らしいと思うが、確かにと聞こえたのだ。


「、、、か?」

にゃーん

「か!よしっ、、改めて宜しくな!」

にゃーん


ってなことがあってと名付けた。


は真っ白な猫で、ビー玉のように透き通った青と緑を混ぜたような不思議な瞳をしていた。

好物は猫らしく煮干しとツナ缶だ。

いつも美味そうに食っている。


そんなは俺には懐くが、俺以外の人間にはかなり警戒心を持っている。

特に太宰にはいつも威嚇するのだ。

面白いことに太宰が俺を揶揄うとがすぐ飛びついたり、引っ掻いたりする。

そんなに怯えた太宰はの前だけでは俺を揶揄うことはしなくなったのだ。

とは任務以外は常に一緒にいた。

最近では寝るのも一緒だ。

用のベッドを用意したのだがはそれには全く興味を示さずに俺の枕の上で寝るのだ。

「おっ、ピッタリじゃねぇか!なかなか似合ってるぞ」

にゃーん

首輪の代わりに俺のチョーカーを首につけてやった。

俺の中での存在はどんどん大きくなっていった。

気が付けば俺の相棒となっていたのであった。



そして約束の一ヶ月が経とうとしていた。


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