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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第33章 出逢いと別れ 中原中也


---翌日

「ねぇ、、、君いつから動物愛護に目覚めたんだい?」

「っるせぇ、ほっとけ」


結局俺は見捨てられなかった。

"死んでたまるか"

此奴と目が合った時そう此奴が云っている気がしたのだ。

死に抗い懸命に生きようとする此奴に俺は心を動かされた。

「一ヶ月は安静にしておいた方がいいね」

「ありがとうございます。すみません、首領。無理云って、、、」

「ふふ、一応これでも医者だからねぇ。」

そのまま猫を連れて帰り、一か八かで首領に治療ができないかと頼めば快く治療してくれたのだ。


俺の帽子の中で丸まる猫の頭を撫でれば、グルグルと甘えた声を出し、俺の手に擦り寄る。

そんな俺を見て太宰は顔を歪ませていた。

「ねぇ、この子名前なんて云うの?」

「"、、、、"」

「""?君、猫に女の子の名前をつけたのかい?うわっ、、、、気持ち悪い、、、いったぁい!すまなかったよ、ちゃん」

名前を貶されたことに腹が立ったのかは太宰をひっかき、毛をピンっと立て威嚇した。

どうやらは人間の言葉を理解しているようだ。


キレるに謝る太宰の姿はなんとも滑稽なものだ。

「はっ!ざまあみやがれ、よくやった」

頭を撫でてやれば、再び気持ちよさそうに目を細め俺の手に擦り寄るが可愛くて仕方がない。

「それで?何故って名前にしたんだい?」

「ぁあ?なんとなくだ」

「ふーん」


嘘だ、本当は、、、、





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