第3章 白雪姫 太宰治
太宰Said
を与謝野先生に預け犯人を探す。
乱歩さんに連絡するも別件で手が離せないとのこと。
敦くんの虎の嗅覚で犯人を見つけ、取り押さえる。
すぐに男に触れ、与謝野さんに連絡するも目を覚ます気配はない。との返答。
男は笑い乍ら、毒が体内に入り込めば異能力じゃない。と言う。
つまり私の能力が効かない。
毒があると言うことは解毒剤があると言うこと。
男から解毒剤のことを聞くも知らないの一点張りだ。
あまり使いたくないが、マフィアの時によく使っていた拷問を行う。
少々手荒な事をしたが、無事解毒剤を手に入れて男を警察へ引き渡す。
すぐさま事務所へ戻り解毒剤を打つが意識がなかなか戻らない。
織田作のことが蘇る。あの時の後悔、そして恐怖。
美人で明るく、誰に対しても優しく、そして芯が強い女性。
一度私が死にかけた時、涙を流し乍ら本気で怒ってくれた人。
初めて自身から愛を告白をし、手に入れた人。
『心中はしないけど、太宰くんが死ぬ時は私が死んでからにしてね。』彼女の言葉だ。
私が今生きているのは彼女の言葉があったからだ。
もし彼女が死んでしまえば、私も追いかけよう。
でもきっと彼女のことだから帰れと追い返されるかもしれない。
目を覚ましてくれ給え、1人にしないでくれ。
彼女の唇にキスを落とす。
白雪姫はそっと目を覚ます。