第3章 白雪姫 太宰治
白雪姫事件。ここ最近ヨコハマで起こっている事件だ。
若い女性が突然姿を消し、眠った状態で発見される。
だが、目を覚ますことはなく眠り続ける。原因不明で巷では白雪姫事件と名付けられた。
死者はいなかったが、昨日ついに死者が出たと報道されたばかりだ。
目の前の男がその犯人。
敦「え!この人が犯人なんですか!」
国木田「ぁあ、おそらくコイツが犯人だ。」
おそらく異能力者ではあるが、発動条件が分からない。
太宰さんが居ればいいのだが、いつもの如くふらーっと消えたそうだ。
万が一触れた瞬間発動されてしまえば逃げられてしまう。
とりあえず国木田さんの異能で出したロープで男を縛る。
男「っん。」男を見ると目が覚めた瞬間隠してたナイフでロープを切り、敦くんへ手を伸ばす。
咄嗟に体が前に出た。敦くんを押し出した。
男の手が私に触れる。
その瞬間意識が途絶える。太宰くん。最後に彼の顔がよぎった。
敦Said
男が僕に向かって突っ込んできた、隙を見せてしまった。
さんが僕を押し、男の手が彼女に触れると彼女は意識を失った。
僕のせいだ。
男「毒を盛った、その女は数時間後に死ぬ」男はそう言い、逃げる。
さんの顔を見ると血色がなく、呼吸も浅い。
呼びかけても応答しない。恐らく異能力のせいだ。
すぐに与謝野先生の所へ運ぶ。