第28章 初恋 織田作之助
はとある病で、幼い頃から入院をしていた。
治療費がかかる為、彼女の両親は朝から晩まで働き詰めであまり会えていないんだとか、、、。
は病気ではあるが、発作が起きなければ普通の生活を送れるそうで、いつも医者の隙をついては脱走しているらしいのだ。
何故ここまで俺が知ってるか?
それは、、、、
『ってな感じなの!ほんと嫌だよねー』
「お、、、おう。」
助けてくれたお礼をすると彼女に伝えると週に一度逢いにきて欲しいと云われたのだ。
そん時は正直逢いに行くつもりはなかった。
でも、何故か足が彼女の元へ向かっていたのだ。
それからとは週に一度逢うことになり、一ヶ月が経った頃だ。
この日もいつものようにの元へ向かった。
彼女の病室をノックするも、返事がなかった。
いつもなら元気な声で返事をするのに、、、
のことだ、また逃げ出したのか、、、?
そんなことを考えていると、病室から微かに声が聞こえた。
「、入るぞ」
中に入ると、はベッドの上で体育座りをして俯いていた。
「どうかしたのか!?、、、うぉ!///」
明らかにいつもと違うに、俺は駆け寄るとに手を引かれ、気が付けば抱き締められていた。
「、、、ど、どうしたんだ///」
彼女の言葉に耳を疑った。
"私あと一年も生きられないみたい、、、"