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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第25章 番犬くん 中原中也


地面に転がる男どもを尻目に、俺はへと駆け寄った。

彼女を拘束していた縄をほどき、震える身体を抱き締めた。

「すまねぇ、、、俺のせいで手前を傷つけた。」

『中也くん、、、』

「、、、俺はポートマフィアの人間だ。黙ってて悪かった。付き合ってから手前が探偵社の人間だと知った。あん時に話しておくべきだった。手前を失いたくなかったんだ、、、。でも結局手前を傷つけちまった。こんなことになっちまった後だが、別れてくれ、、、、。これ以上手前に迷惑をかけるわけには、、」


『嫌っ!』

「、、、、?」

俺にぎゅっとが抱きついてきたのだ。

『別れない、、、。』

「、話し聞いたろ?俺は、、、」

『知ってる!』

「はっ??」

『中也くんがポートマフィアの人間だって。それに幹部だってことも。』


「何故、、、」

『私は探偵社の事務員よ?敵組織の資料だって扱ってる。』

なんとは最初から俺の正体を知っていたのだ。

然し、疑問があった。

「何故云わなかったんだ、、、、?」

『、、、、好きになったから、、、』

はあの夜、俺が助けた時になんと俺に一目惚れしていたらしいのだ。

然し、相手はパートマフィアの人間でおまけに幹部。

そのこともあり、俺のことを知るために家に招き入れたそうだ。

俺との会話の中では俺のことを信用できると確信し、俺を信じてくれたのだ。


付き合うことになってから自身の正体を隠し通せる自信がなかったは正直に自身の正体を話した。

もしそれで離れられても仕方がないと覚悟を決めて、、、


然し、俺は離れなかった。

だから彼女は俺の正体に気付いているということは黙って、俺の側にいることを選んでくれたのであった。



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