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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第25章 番犬くん 中原中也


ことの発端は数時間前

探偵社近くを通った中也はふと外に目をやった。

すると彼女を見つけた。

だ。

そしての隣を歩き、親しげに話す男に俺は怒りを覚えた。

何故なら、相手はあの糞太宰だからだ。


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は探偵社の事務員をしている。

彼女との出会いは1年前たまたま仕事の帰り道に酔っ払いに絡まれてるを助けたことからだった。

服が少し裸ていたに上着を貸し、未だに震えている彼女が心配で、家まで送ってやったのだ。

別に見返りを求めていた訳ではない、ただなんとなく放っておけなかっただけ。

彼女を送り届け、帰ろうとした時だった。

どうしてもお礼がしたいとのことで、彼女の家に上がらせてもらった。


シンプルだが、女らしい部屋。


別にやましいことは全くなかった。

ただ、一緒に茶を飲み、少し話をした。

それだけだった。

でもその時間がすげぇ心地善かったのだ。

気が付けば彼女と連絡先を交換していた。


その後は連絡を重ね、時間が合えば彼女に逢って話すことが増えた。

自然と互いに意識をし合うようになり、ついにと付き合うことになった。



然し、この時俺は彼女の正体を知らずにいた。





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