第23章 アバンチュール 太宰治
「やはりね。中也は昔から君のことを気にかけてたんだよ。私の部隊に君が配属になってからもずっと君を気にしてた。」
『えっ、、、。』
中也さんはそんな昔から私のことを、、、、?
太宰さんから聞かされる事実が嬉しく、胸が高鳴った。
「だから、私は君を選んだ。」
『ッ!最低ですね、、、。』
「ふふ、でもその最低な男に抱かれて鳴いていたのは誰かな?」
『ッ、、、、』
「ねぇ、久しぶりに私に抱かれてみないかい?」
『お断りします。』
「そろそろ身体は中也じゃ物足りたいと云っている頃ではないかい?」
『ッ、、、そんなことありません!』
彼からの誘惑の言葉に身体は彼が欲しいと訴えてくる。
でも、私は中也さんが好き。
中也さんを裏切りたくない。
もうあの頃とは違う。
「あまり使いたくなかったのだけど、、、、」
彼から見せられた映像に息が一瞬止まった。
その映像にはベッドで絡み合う男女。
それは私と太宰さん。
『隠し撮りをしてたんですか、、、?』
「念の為にね、、、、?」
不的な笑みを浮かべる彼に背筋が凍った。
『私にどうしろと、、、』
「話が早いねぇ。まず一つは私を見つけたことを報告しないこと。もう一つはこれから週に一度、私に抱かれること。」
『ッそんな事できません!』
「なら、この映像を中也に送りつけるまでだよ?いいのかい?私の下で乱れる君を見られても、、、、。」
『ッ、、、、』
「ふふ、さぁどうする?」