第23章 アバンチュール 太宰治
初めて彼に刃向かった。
あの時は上司だったから。ってのもあるが、、、、
「ふふ、中也と付き合っているのだね?」
『ッ、、、どうしてそれを、、、』
そう、私は今中也さんとお付き合いしているからだ。
太宰さんが消えてから、太宰部隊は中也さんの部隊と尾崎部隊に振り分けられた。
その時、中也さんは私を指名してくれ、彼の部隊へと加わった。
中也さんと恋に落ちたのは、それからすぐだった。
彼の優しさ、仲間想いなところ、不器用に見えて凄く器用なところ、彼と過ごすうちに好きになっていた。
それは彼もだったらしい。
中也さんに告白をされた時は、嬉しくて泣いてしまった。
そんな私を彼は優しく抱き締めてくれた。
中也さんの全てが私に安らぎを与えてくれたのだ。
太宰さんがポートマフィアにいた時、私は彼と身体だけの関係だった。
何かあるたびに彼に呼び出されては、荒く、激しく抱かれた。
そこには愛なんてなく、快楽しか存在しなかった。
太宰さんがいなくなったと知った時は正直ホッとした。
もう身体を求められなくていいのだと、、、。
中也さんと付き合い、彼から甘く、優しく抱かれる度に心が満たされた。
然し、身体は違った、、、、。