第19章 知らなくていいコト。 太宰治
『だ、ざい、、、?』
「遅くなってしまってすまない。」
『太宰っ!!』
男「ッ!この女がどうなってもいいのか?」
男に銃を突きつけられる。
男「太宰治、この女を助けたければ今ここで死ね!!」
「それでは解放してくれるんだね?」
男「ああ。」
太宰は自身の銃をこめかみに当てた。
『なに云ってるの、太宰。止めて!!』
「愛する女性を守れて死ねるなら本望だ。」
『えっ、、、』
「、私は君が好きだ。」
『嘘、、、、だって、、、、』
「女性遊びなんてしていない。君に嫉妬させたくて、態と嘘の噂を流したり、女性に一芝居打ってもらったのさ。でもそれが間違いだった。」
『太宰、、、、』
「、愛しているよ。」
バァン!
銃声が響き渡ったと同時にその場に太宰は倒れた。
『いや、、、、いや!!!!!』
男「はは、やっと。やっとだ!!!」
男が太宰に近づいた瞬間、再び銃声が響き男が倒れた。
すると倒れていたはずの太宰が起きた上がった。
『えっ、、、、?』
「ふふ、ここで死ねてもよかったのだけど、やっぱり愛しい人を抱いてから死にたいと思ってね?」
『ッ、、、太宰っ!!』
ケロッとした顔で呑気なことを云う彼。
いつもならスルーするところだが、今日は違い、彼に抱き付いた。
『太宰、、、、私太宰が好き、、、。』
「っ、、、私も君が好きだ。」
彼に名前を呼ばれ顔を上げると、頬に手を添えられた。
そして、、、、
『「んっ、、、ちゅ、、んっ」』
唇が重なり合った。