第19章 知らなくていいコト。 太宰治
『ッ、、、く。』
男「なかなかイイ女じゃねぇか。マフィアには勿体ねぇくらいの。」
部下「手引きしたんだ、は、早く金をよこせ!!」
まんまと部下の1人に騙され、隙をつかれたところを狙われた。
共に任務に向かっていた者たちは殺され、私だけ拘束された。
『なにが目的?私は所詮マフィアの狗でしかない』
男「太宰治、奴をぶっ殺すんだよ。彼奴に俺の可愛い弟は殺されたんだ。」
『太宰?悪いけど、私を捕まえたところで太宰は来ないわよ」
男「お嬢ちゃん、彼奴の女じゃないのか?」
『そんな訳ないでしょ、どうせ彼の勘違いでしょ?』
部下だった男をジロッと睨んだ。
部下「はっ!?マフィア内で有名だったんだ、、、」
『太宰とはただの腐れ縁よ。』
男「チッ、手前、、、ぶっ殺してやる!!」
部下「や、やめてくれ!!」
バァンと銃声が鳴り響いた。
部下だった男はその場に倒れた。
男「糞っ!まぁいい。お嬢ちゃんには少しポートマフィアのことでも聞かせてもらおう、、、、」
そこから地獄の始まりだった、、、、、。
『ゴホッ、ゴホッ、、、、』
男「なかなか口が固いねぇ、、、ここまでして口を割らない奴は珍しい。」
訓練をしているから耐えれてはいたが、身体は限界に近づいていた。
いつ死んでもおかしくない世界、でもいざその時がくると怖いものだった。
最後に頭に浮かんだ人物に逢いたくて仕方がなかった。
『太宰、、、。』
やっぱり彼が好きだったんだ。
せめて彼に謝りたかった。
あの時、あんな悲しい顔させてしまったのだから、、。
男「仕方がねぇな、やはり女にはこっちの拷問がいいか?」
『ッ、、離してっ!』
ガチャガチャと自身のベルトを外し、私のシャツに手をかける男。
対抗しようにも拘束はされているし、拷問により抵抗する力さえ残っていなかった。
シャツを破かれ、下着に手を伸ばされた。
もう駄目だ。
諦めたときだった、、。
「っ!!!」