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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第19章 知らなくていいコト。  太宰治


数日が経った。

太宰とはあれっきり話していない。

任務が終わり、自室へ向かって廊下を歩いている時だった。


女「最近どうしたの?」

??「何がだい?」

聞き覚えのある声につい足が止まった。

女「ほら、最近激しいから、、、」

太宰「美しい女性が私の手で乱れる姿が堪らなくてね。」

女「ほんと太宰さんはお上手ね?」

太宰「ふふ」

頬に何かが流れ落ち、廊下を濡らした。
涙だった。

やっぱり好きだったんだ。
太宰のことが、、、、。

女「ん?」

太宰「どうしたんだい、、、、?」

気付けば2人が目の前にいた。

泣いている姿を見られて、余計に情けなくなった。

太宰「、どうしたんだい?」

こんな顔見られたくなかった。

自分から突き放したくせに、、、、。

太宰「っ!!」



あれから私は首領に頼み込んで任務専門のチームに異動した。

かなりハードではあるが、余計なことも考えずに仕事に打ち込めるのでちょうど良いのだ。

??「ちょっと働きすぎじゃないか?」

『あっ、織田作!お疲れ様、これくらい慣れてるから大丈夫!』

織田作とは太宰の紹介で知り合った。
出会った当初はあまり顔を合わせることもなかったのだが、異動してからは顔を合わせる回数も増え、自然と仲良くなった。


織田作「あまり無理しすぎるなよ。太宰も心配してたぞ。」

『そう、、、、。』

織田作「今日太宰と会うが、一緒に来ないか?」

『ごめんね、私この後まだ任務があるの。また今度行こ!』

織田作「そうか、気を付けろよ。」

『はーい、じゃあね!』

太宰とは時々任務で一緒になる時もあるが、お互い普通に接している。

太宰との距離は今ぐらいがちょうどいい。

この関係を続けれればいい。

そう思っていた、、、、。




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